50年振りのご対面をした篳篥

2000年10月22日 50年ぶりの親子の対面

今日は僕の師匠、東儀 兼彦先生のお誕生日です。「先生!おめでとうございます!」 >^_^<
などと言っておりますが、実は私、師匠の誕生日をうっかり忘れてしまっていました。申し訳ございませんでした。 m(_ _)m
先程、師匠宅にお邪魔した折に、奥様からお聞きしました。

「今日は何の日だか知ってる?」

「え〜と…、何の日かな???」

「主人の誕生日なのよ!」

「あれ〜〜!!忘れていました〜。申し訳ない!」

穴があったら入りたい心境とは、これなのですね。

今日、珍しい楽器が授かってしまいました。京都に福田さんという篳篥作りの名人がいます。僕の師匠は長いこと、福田さんとお付き合いをしています。修理をして頂いたり、弟子の楽器はほとんどが福田泰彦作です。勿論僕の楽器も福田泰彦作です。(上の写真の黒い楽器)しかし、今日授かった楽器は、先代の福田万之助さんの楽器です。しかも新品。(上の写真の紅い楽器)

本来は樺巻(かばまき)ですが、これは籐巻(とうまき)です。少し細身ですが、音程が良く音色は繊細です。僕が吹くには少し音量が足りませんが、僕のジュニアには最高に良い楽器です。こんな楽器をジュニアに渡せたら、最高に贅沢な話です。でも少し勿体無いかなぁ…。色々計算すると、父万之助さんの楽器と息子泰彦さんの楽器とは約50年の時差があります。
そんな訳で、50年振りの父と子のご対面です。

実は先程NHKの来年の大河ドラマ「北条時宗」のタイトル曲の収録がありました。僕一人で3〜4本篳篥を重ねたのですが、その内の1本に使ってみました。

「巨匠の手によって生まれた楽器であること」
「篳篥の名人の誕生日に50年の眠りから覚めたこと」
「目覚めてすぐに大河ドラマという大舞台で産声を上げたこと」

この楽器は運が強いね。そんな訳で彼に名前を付けて上げました。
ご紹介しましょう。レディース アンド ジェントルマン!!「助丸」です!

福田万之助作の篳篥 助丸(すけまる)

福田泰彦作の篳篥 泰丸(やすまる)